園主のつぶやき,  土佐文旦の栽培日記

かわら版2021!号外1号 P1

大寒波襲来!

 日に日に秋が深まる今日この頃、皆様如何お過ごしでありましょうか?

小夏に大雪

土佐文旦発祥の地である、高知県は土佐市宮の内地区。

2021年2月17日、日中から降り出した雪が、段々と夕方につれ、気温が下がって来ると、見ている間に庭先に積もって行きます。

この時期の高知県は、暖かい日が続き春の陽気が漂う日も多く、蕗の薹やつくしも見え始めていました。

 夜中に掛けて降り続いた雪は、翌朝15㎝近く積もり、まるで雪国を思わせる光景が広がっていました。今から丁度40年前にも同じ光景を見ていた私は、「これはやばい!」と思いました。

 

そう!

大寒波が襲って来たのでした。マイナス6度を超える寒波は、春の陽気で芽吹きを始めていた文旦の樹を、一夜にして悪夢の様な状態にしてしまいました。低温被害を受けた新芽は、蕾を凍らせて餓死し、水分を上げていた樹体も凍らせてしまいました。

3月になりましたが芽吹きも遅れ、4月には見えなければならない蕾が全然見当たりません。青々と目立つ新芽ばかりが勢いよく出て来るばかり。

 

僅かに遅れて芽立った先に、申し訳なさそうに蕾がチラホラと見える程度。

5月になり、その僅かな蕾に希望を託すように、花が咲くのを待ち構えていましたが、5月の連休を過ぎた辺りから、毎日雨の日が連続で続き、人工授粉交配作業が出来ずじまい。正に泣きっ面に蜂の様相。やっと晴れ間が覗いて来た時には、花びらは落ちてしまい、幼果もパラパラと落ちてしまう有様。

 

 史上初!の大災害な出来事になりました。

 

 

 

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