文旦のルーツを辿る旅

文旦のルーツを辿る旅・<スラバヤ編>アジア第2日目

前日、スラバヤから6時間車で走り、ようやく目的地に到着。

現地ホテルで一泊した後、いざ文旦畑へ・・
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ここが、インドネシアジャワ島マディウン市のブンタンの(ポメロ)の発祥の地。

現地の方に真っ先に案内されたとこはここ。
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文旦(ポメロ)の苗木のこの本数には誰もが驚きました。

数万本はあろうか?と思うほどの文旦をはじめとした
柑橘類の苗たち。

これは、インドネシアマディウンの独特の民家。
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いろんな箇所に苗木が育てられていました。
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真ん中の赤いTシャツの男性がこの生産者さん。
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青い作業服の女性は農作業員さん。みんな握手して挨拶してくれました。

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この女性作業員さんは、枯れ枝の剪定をされていました。

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想像を超える広い広い園地と苗木。
次に、こちらの生産者さんのおうちで自慢のポメロを試食させていただきました。
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見た目は、こんなに立派。種もない。
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味は、酸味・苦みは全くなく、甘さだけプリッと食感ジューシーな柑橘。

種類は5種類あるそうで、そのうちの赤とピンク・そして白色を試食。
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赤は、少し甘みとジューシーさがありなかなか美味しい。
ピンクは食感と甘みがあり、白色は文旦に近い爽やかな
味わいがあります。

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思いのほか、マディウンポメロ農家のみなさん熱心で研究心も旺盛で、いい刺激になりました。
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こんな技術の高さにも驚きました。
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色んな種類の柑橘を集め、よりより品質の良い物を
選抜している姿は、なかなかの技術。

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虫よけのネットのきれいなハウスもありました。
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日本とスラバヤのポメロ栽培の技術交換を通訳の長谷川さんと息子さんがしっかりと伝達してくれました。
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これは、蜂の巣箱。日本のように人口交配作業を行わないので、蜂を使って交配しているようです。
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しかも、これよく見てみて下さい。そう、コンポを代用していました。(笑)

家の中から何かを出してきてくれました。
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あっ、天然のこの蜂蜜だ!

 

どれどれ….色も自然食で濃厚。
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なんだか、お花の味が残るコクのあるさっぱりとした蜂蜜をいただきました。

園主白木 浩一。夢の現地のポメロを生産者さんの前でいただく。
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「おいしい~納得納得」と満足げ。

中の実もしっかりと果肉が詰まって、上等の出来。
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こちらの園地は、本当にきれいでした。ポメロの実には、1個1個ビニールを被せて栽培していました。
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この生産者さんは、特に高い技術をお持ちで栽培への熱い思いを語ってくださりました。
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スラバヤでは、ポメロの剪定の工程はないらしく、枯れ枝や、無駄な枝に見かねた、長谷川さんは、自分が持参していた剪定ばさみで、枝を切り始めました。
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しかし、現地の方は、怪しげな顔つきでうさんくさそうでした(笑)
樹は、少し、病気になりかけたり、虫に食われたりしていました。
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きれいな園地でした。
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枝が病気になっていました。
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次に案内されたのは、こちら。
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ポメロ農家の奥さん方が集まり、ポメロの皮を加工してお菓子に製造する工場でした。

これはお砂糖。
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この大きなお鍋にお砂糖と水を煮詰めて、
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カットされたポメロの皮を入れて、グツグツ煮込んでいきます。
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徐々に皮の色が変化していきました。
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およそ、どんどん煮詰めていくとこんな風に水分がなくなり、
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2日間煮込んだらポメロの砂糖漬けのお菓子が出来上がり。
農家の奥様他、このお菓子を製造されているメンバーさんです。
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帰り道でマディウン市で苗木屋さんをみつけ、長谷川さんが興奮して購入。広い自宅の庭に植えるものをたくさん購入しました。
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ほらっ。車の後ろにあふれんばかりに…こんなにも買っちゃいました。
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この車には、6人にトランク3個他荷物も乗っていたので、中は、ぎゅうぎゅうのまま、また6時間かけて、スラバヤに戻りました。

6時間交通の悪い道を運転に慣れた長男ノリキくんが運転してくれて、ようやく無事にスラバヤに戻ってきました。若さとパワーに感謝です。
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長谷川さん親子のガイドと通訳、素晴らしい日程工程のおかげで2日間の研修旅行が無事充実して終えました。夜のディナーは、長谷川さんが18年前に18年間勤務していた元職場のホテルのレストランでいただくことになりました。「お疲れ様、乾杯~~」
しばらくすると、「ミスターハセガワ」といろいろところから、懐かしい元同僚の方々から挨拶され、長谷川さんは、まるでアイドルのようになっていました。
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長谷川さんもなんだか、夢見心地~~の様子を隠しきれません~
そうすると別のテーブル席から、スラバヤの大富豪の不動産会社社長と名乗る方から
お呼び出し指名があり、
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「どうしましょ~?新規ホテルレストランのプロジェクトへのお誘いをいただいた。どうしよう~夢みたい~~!」
と目がうつろうつろ…突然、映画かドラマのように夢のような話が舞い込んだのです。

 

長谷川さん、これからは、長谷川さんと別れるのは、寂しいのは山々だけど、日本で働いている白木果樹園や須崎のガソリンスタンドのことはいいから、これからの第二の人生、家族のいるスラバヤに戻り、人生最後の挑戦に向かって羽ばたけるチャンスよ!ってエールを送ってきました。
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これが、私たちが誇る白木果樹園農作業員の長谷川さん。地元ではしっかりした一家の主。スラバヤでのばりばりのキャリアの名残を私たちにもばっちりと見せてくれました。
長谷川さんのこれからの人生、ますます幸多かれと祈る2日目の夜となりました。

 

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