文旦の種!
柑橘類をはじめ色んな果物には種があります。
(最近の品種改良されたものには少ない)
文旦は東南アジアや台湾、
中国から鉄砲の伝来と同時期に日本へやってきました。
当初は船員のビタミン補給剤として特に皮の厚い文旦類は、
日持ちもしますし腐りにくい関係で果実として
鹿児島や長崎方面に持ち込まれたとされています。
そのご、各大名や諸藩の武家屋敷に種として植えつけられ、
庭先での栽培がされていました。
そんな中に果実の品質の良いものが見つかると、
お嫁に行く先々へ嫁入り道具の一つとして
種を持って用いられたそうです。
文旦類は種も沢山あることから、
子孫繁栄の証としても目出度いことに使われていました。
そして優良な違う品種が見つかっては
代々受け継がれて江戸時代から今日に至っております。
昔は各家の庭先に、柿の木や梨、イチジクなどが
植えられていることが多かったのですが、
地方によって代々嫁入り道具の一つとして
用いられたようで御座います。
最近は庭がなくなり或いはガーデニングとかになり、
昔ながらの伝統が無くなりつつあります。