早朝から近所の民家が火事!
パオ~~~ン!
パオ~~~ン!
パオ~~~ン!
パオ~~~ン!
パオ~~~ン!
防災無線のサイレンが5回鳴った!
「火事や!」
何時だ?
早朝4時前。
「どこな?こんな早朝から火事を起こすとは?
睡眠の邪魔をして失礼な!」
と布団に包ったまま、防災無線の放送を聞いていると、
「只今のサイレンは、宮の内天満宮北!」
「はあ~~????」
「何、近所じゃいか?」
慌てて、着替えを済ませて庭にでる。
さては?
と思って自宅庭先の方へ走っていくと、
わずか100m北東にある民家が燃えているではありませんか!
真っ暗い夜空に赤々と炎が舞いあがっています!
うあ~~!やっぱりあこか?
そうやっぱりとは、ここ数年前より引っ越してきた
老夫婦で近所付き合いを嫌い、迷惑をかけているあの民家だ!
北風にあおられて火の粉が舞いあがり、
近所や当園のハウス施設の上に降り注いでいるではありませんか?
現場を見に行って5分以上になっても消防がなかなか来ません。
その間にも燃え盛る炎。
3年前に消防団を退いて、消防活動は出来ないが、手助けにはなる。
消火栓や水槽、川のある場所を教えないかん!
消火栓のところまで走り、次々と上がってくる消防車に教えるが、
もともと当地区は水の確保がないところ。
消火栓から2本のホースを出すと、水量が足らないので、
3本目が出せません。
2~5本程度のホースではとても消しとめることはできない不便な地域。
しかも道が狭く、消防車が数台入ると身動きが取れない位の狭い場所。
使えていない分団の消防車を誘導し、小さい小川へポンプを下ろし、
家の裏から放水するように指導したり、
500m以上離れた場所の、個人所有のタンクへ消防車を誘導し、
消防車3連結での放水を指導したりと、
真っ暗い中での作業は、なかなか勝手が効きません。
火元の民家から隣の農家の倉庫へ移り、大きく全焼しています。
目も当てれない位悲惨な状態の民家や倉庫。
倉庫の持ち主は、同じ文旦農家で、パソコンのある事務所が
一緒に燃えて、お客様のデータまで全部なくなったと・・・
呆然となります。
山間の狭い集落へ沢山の消防車と消防団の団員の方たちが来てくれても、
水の確保が出来ていないので、仕事にならない。
以前より、市の方に何度も陳情に上がり、
防火用水の確保をお願いしているが、
そう簡単には出来ないのが現状。
しかし、今回起こった火事で、防災防火に対するインフラ整備が
出来ていないと、沢山の人の見守る中何もできない歯がゆさを
感じたブンタンマンでした。
そのご、地区長や議員および地域のもんが、
早急に市に陳情に上がることを決め、
備えの大切さを実感したことでした。