文旦の可能性を求めて・<シンガポール編>アジア旅行第4日目
いよいよ私たちのアジア旅行も最終日です。
まずは、高知県貿易協会の方を訪ねました。(アポ済)
20年前から高知県もシンガポールに進出していたそうです。
私たちが日頃よく目にする高知県のポスターや龍馬のポスター。
こんな馴染みの地元の商品もたくさん並んでいました。
すでに同業者の農家さんや、すでに商品開発を海外に向けて発信していらっしゃる高知の業者さんの商品もたくさん目にしました。
シンガポールでは、文旦というより柚子が大変注文を浴びて人気らしく、柚子のジュースもシンガポール版で製造出荷されているようでした。他、柚子製品もたくさんありました。
ポスターはシンガポール版・柚子ジュースのポスター
こちらが、今回お世話になった、高知県貿易協会高知事務所の遠藤さん。大変お人柄もよく、気さくに穏やかにご説明をしていただきました。
シンガポールの歴史や、高知事務所進出から今までの状況、そして今の現状を詳しく丁寧にお話をしてくれました。
園主からも土佐文旦のアピールや今後の方向性・そしてシンガポールへの進出への夢と思いを熱くお伝えしてきました。
その後、高知県貿易協会高知事務所の遠藤さんにご案内していただいた場所。そう、アジアでもトップレベルのアーティストでもありシェフ・パティシエのJANICE WONGさんの製造工場へ。
シンガポールに4店舗、香港やオーストラリア、最近では日本に店舗を構えるほどの若手のトップパティシエなので、今日はアポをとったけれどもなかなかお会いできないという、遠藤さんのお話でしたが、工場にお邪魔するとなんとラッキーことに、ご本人JANICE WONGさんがいらっしゃいました。「ナイス ツウ ミーツ ユウ!」
小柄で清爽でありながら、キリッとされた芯の強そうな、さずがオーラのあるそれはそれは、素敵な女性でした。
製造工場横にある、彼女のアトリエのような、事務所にお邪魔しました。そこには、アーティストらしきデザイナーのような、デッサンやアート作品がたくさん飾られてあって、
世界のスウィーツ界の最先端をいく彼女のセンスがぎっしりと詰まったようなアトリエ事務所でした。
こんな作品からも、JANICEスウィーツやパッケージデザインなどが生まれていくそうです。私たちには到底、真似できないすごい芸術的で奥深い世界です。
このお皿もJANICEさんが自ら手掛けて作られた作品だそうです。
製造工場内では、総料理長や職人さんが一心不乱に手作業で進められていました。これは、ここの代表的なチョコレートですね。
黙々とチョコレート作りに励むJANICE WONGさん。こんな時も彼女の頭の中では、いろんなアイデアが浮かんでいるに違いありません。
JANICE WONGを代表するまるでアートのような、チョコレート。もちろん中身の材料も味も香りもそれぞれ違い、個性があり特徴があり、外のペインティングも意味がある。今までには、食べたチョコレートとは、別格でした。外見もあまりにもきれいすぎて、食べる前にしばらくみつめてしまいました。(アップでご覧ください)
そう、日本の私たちが誇る文旦や加工品のアピールも、しっかりしてきました。
試食もしていただきましたが、シンガポールやアジアの方は、文旦や皮の苦みや、酸味はあまり、よく思われておらず、「う~んん….」と味の理解に悩んでおりました。汗~~
….遠藤さんがしっかりと通訳してくださり、なぜかというと、「シンガポール・アジアの方では、例えば、苦みは魚を焼いて失敗した苦みととらえて、苦みは失敗した料理だと言われているのだそうです。」ひえ~~汗。「日本では、柑橘の苦みと酸味が好まれてるのに~」国が違えば、味覚も全く違うのかあ….世界の広さを実感。
JANICE WONGさんの下で働く、CHARLENE LINさん、文旦パウダーを試食してくださりました。苦みのある文旦に少し、首をかしげていました。汗~~
シンガポール総料理長のDERRICK WONGさん。私たちの意見や話にも熱心に耳を傾け、率直な意見をくださりました。文旦と小夏のパウダーやエッセンシャルオイルのセールスもさせていただきました。
今回こちらを見学訪問させていただき、貴重なお話を伺うことで私たち生産販売を行っている農家としても、いろいろな驚きと発見がありました。そして、何より感動も。大変いい刺激にもなり、今後取り組むべき、指標のひとつが見えてきました。
大変お忙しいお仕事の時間を私たちの為にさいていただき、丁寧に対応してくださりました、JANICE WONGさんをはじめ、スタッフさんに心より感謝しています。「センキュー ベリー マッチ!アンティル ミート アゲイン!」
その後、遠藤さんに連れられご案内頂いたことろは、JANICE WONGさんの一番新しいショップのあるデパート。JANICEさんの最新ショップです。ショーケースには、カラフルでキュートな先ほどご試食させていただいた、数十種類のチョコレート。
もちろんおうちでお留守番をしている愛する娘へのお土産はこちらにしました。はやから、喜ぶ顔が目に浮かぶなあ~お店にも別れを告げて、
今日一日有意義なスケジュールで充実したシンガポールの旅となったのも、高知県貿易協会高知事務所長の遠藤様のおかげです。優しく歓迎してくださり、私たちの要望にも応えていただき、至れり尽くせりのお接待をいただき、心より深く感謝申し上げます。その後、私たちは、高知事務所近くの観光名所「ラッフルズ・ホテルのシンガポール スリング」を1杯いただき、大満足した後、近所の空港に向かいました。