酒飲みのおんちゃん!逝く!
「おらぁキリンじゃないと飲まんぞ!」
スーパードライが世の中を席巻しだしたころ、
こんな言葉を発しながら、
こだわり続けた高知のいごっそうも当時は沢山いた。
他のビールを買ってきたら
「変えてこい!」
とだだをコネ、
朝から缶ビール5本を仕事の前に飲み、
汗だくになって草刈りをしたかと思うと、
また5本を飲んで仕事をする。
高知の酒飲みの典型的な男であった。
地区の集会の時や、親類のお客の場でも最後まで
残りビールを飲み続け、
途中からわけの解らなくなった言葉を言い、
話の中に無理やり入っていき、
「まあ~飲みや!飲まな飲むぜよ!」
と無理やり人を誘って、
飲んで・・・・飲んで・・・・・飲んで・・・・・
ブンタンマンの10倍は飲んでいた
おんちゃん逝った。
何故か情報通でもあり、
色んな噂や話をしっていて、
拡声器とも呼ばれたことも。
そして、今では飼ってはいけないメジロを
数十羽も飼って、早朝より餌をやり
何故か憎めないおんちゃんでもあった。
亡くなって通夜の番でもビールと肴の豆腐を
買ってくる友達が何人もいて、
このおんちゃんの人柄を知り尽くしていた。
ブンタンマンもご多分にもれず色んな形で、
係わりをもって付き合っていた。
こんな変わりもんのおんちゃん、男が
最近では少なくなりつつあり、
個性が強く愛されつづけられる人は
だんだんおらんなってきたな?
と寂しい気持ちになってきた。
またひとり面白いひとが居なくなった・・・・・
1件のコメント
あのねのね
コメント読んで・・・涙が、出てきた・・・
昔は、高知のおんちゃんはこんな感じやったねえ・・・
主人のお父さんも、酒飲みのこっちょ!やったき・・
人よしで、気前が良くて、ひょうきん者で、
酔うたら、こんなおんちゃんみたいな気性になって、
たちまちその気性が強くでてきて、
お金もないのに、皆におごったり、ほげまわったり・・
主人のお母さんが、いつも、嘆いていたよ・・・
私はなぜか、
こんなお父さんを嫌いじゃなかったなあ・・
今日は酒飲みのお父さんのこと、思い出した。
仏壇に手を合わしてこよう・・・合掌。