土佐文旦・・・・・
家業の文旦栽培を継いで27年目になろうとしています。
1980年頃は土佐文旦の生産量が3000トンほどしかなく、
全国でも知っている方はお金持ちか有名人だけと
いう時代がありました。
そのころ、数件の県内外の某中央市場へ出向き土佐文旦のことを熱く語って販売をしてもらうようお願いしていました。
バブル前ということもあって、殆どの担当者は
「土佐文旦のような皮も厚く剥きぬくく、中身は少なくゴミばかり。こんな果物はいくら美味しいからっていってもこれからの時代は売れない!」
と断られたことを思い出します。
確かに温州みかんやオレンジ類などと比べると、
皮が厚く剥きぬくく、中身は少ないので確かに敬遠される
かたも少なくありません。
でも、中身が美味しいのでマニアックなファンは口コミで
広がり、一度食べられた方は信者に成り、ブームにならずに
現在まで広がってきました。
2005年の生産量はほぼ1万トンと言われ、25年前の3倍以上。
こんなに徐々に消費者の皆様に愛されて育った果物は他には無いんじゃないでしょうか?
その土佐文旦2月になれば本格的なシーズンに入ります。
25年前ごろの土佐文旦の旬の始まりは、3月のお彼岸を過ぎてからと相場が決まったいましたが、現在はお彼岸を過ぎると殆どの農家はもっていません。
時代と共に味の変化や好みが変わってきたことが伺えます。