大雨で御座います!
ゴールデンウィークを過ぎると、蜂の巣をつついたように
忙しくなるのが、”土佐文旦の交配作業”です。
今年は4月の気温が低めなので生育が遅れ、
これからという時期になりました。
本日より始めるつもりでしたが、あいにくの雨模様・・・
しかも時折土砂降りのような雨が降ります。
交配とは?
本来柑橘類は、ひとつの花に”おしべ”と”めしべ”が
一緒にあり、”おしべ”から出された花粉が”めしべ”に
ついてひとつの実がなります。
柑橘類の中で唯一自分の花粉で実がなりません。
そこでどうしても果実をとめるのには、
文旦以外の別の花粉を付ける必要があるのです。
当園の場合は、小夏の花粉を付けるわけですが、
一輪一輪ずつつけると大変なことになるので、
明日咲くという蕾を集め、その中から花粉が入った
葯を採り温度をかけ花粉だけを取り出します。
その花粉を色の付いた増量剤で薄めます。
出来た花粉は、梵天(耳かきの後ろにあるふわふわのもの)
に付けて、文旦のめしべめがけて付けていきます。
今年も30名近い方々に来てもらい
ハチの役目をしてもらうのです。
1年の中で一番重要な仕事のひとつです。