晩秋になると、祖母が楽しそうに毎日柿をはぎ出します。
それは吊るし柿にするための渋柿です。
渋柿は当然渋いので皮をむいて風通しのよい場所に、
干しますと1ケ月程度して、アミノ酸たっぷりな
干し柿が出来上がります。
干しているうちに酸味や渋みが酵素で分解され、アミノ酸になり
糖分として非常に甘い味になります。
昔は家の縁側の前が見えないほど吊るしていたのですが、
お菓子の普及によりめっきり少なくなってしまい、
お婆さんだけの楽しみになっているようです。
お正月などには年の数だけ頂いたもので、
子供のもころは楽しみでもありました。
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