サルベエ?!(さる笛)
正式名称:イスノキ
秋になると、子供の頃はよくこの木に登って獲りました。
大きいものは手のこぶしサイズ。
小さいものは親指ほど。
中が空洞になっていて、皮の部分をそぎ落とすと
直径1cmほどの茶色く色の変わったところが出ます。
そこの部分を穴を空けると中からアブラムシが沢山出ます。
最初は木の粉かと思ったりもしますが、アブラムシが
越冬しているんです。
唇をあて吹くと大きさによって色んな音色がでます。
この笛のことを「サルベエ?!」
と小さい頃から呼んでいました。
この植物、ちょっと変わっています。
この実のようなものは、花が咲いて出来たものではなく、
アブラムシによって葉っぱが突然変異する植物です。
非常に珍しいと思います。
日本の関東より南に存在しているらしいんですが、
神社のご神木として奉られています。
当、「宮ノ内」地区にも天神様の裏山にあり、
推定樹齢300年だそうです。
宮ノ内生まれの年配の方は殆どしっていますが、
最近の方昭和40年代以降の方は知らない方が多いです。
小学校の頃には外で遊ぶことが当たり前で、
先輩から段々と受け継がれてきましたが、
ゲームがはやりだした頃より伝授されなくなりました。
この前久しぶりに登りましたが、
地元の貴重な財産として残しておきたいものです。